アカデミーで学習していると、学年が進むにつれて多くの皆さんが、例えば中1で4級、中2で3級、中3では半数近くが準2級に合格する、といった具合に英検合格力をつけます。それは、授業の中でリスニング力アップのための様々な仕掛けがあるからなのです。語句のテスト、音読、シャドーイング、書き取り、暗唱なども実は全てリスニング力をつける練習にもなっています。

 

 

今回は、中2で準2級に挑戦しようとする時のリスニング力強化のためには、どうすればよいのか？リスニングの練習にはどう取り組めばよいのか、についてお話ししましょう。それなら、簡単、過去問をやればいいんでしょう、という声が聞こえてきそうです。ですが、リスニングの過去問をやり、丸をつけ、すぐに次の問題に取り掛かる、こうした勉強では、おそらく大した効果は上がらないでしょう。

 

 

問題をやっていて聞き取れない問題がある時、何が原因かが分かれば効果的な対策が立てられます。聞き取りができない原因としては、①知らない単語や言い回しがあるためとか、②目で見れば分かるが、聞き取れない語句がある、③理解しないうちに、話が進んでいってしまう、などがあります。

 

 

聞き取り問題の中に、知らない単語がある場合当然聞き取ることはできません。ですから、答え合わせをしたら、①必ず読み上げ原稿に目を通し、知らない語句は辞書に当たるなどして意味を確認し、単語帳などに整理しておくこと。ここまでは、実行する生徒もいると思います。しかし、これでは不十分です。というのは、語句は音とともに覚えて初めてリスニング力につながるので、そのための勉強法が必要なのです。

 

 

それは、聞き取れなかった語句を含む文を音読することです。CDやテープを用いて、録音通りの発音・リズムで言えるようになるまで何度も反復すること。進んだ練習としては、シャドーイングもお勧めします。今まで聞きとれなかった語句を聞き取る力が着実につきます。

 

英文を音読する際は、しっかり内容を把握しながら読みましょう。これにより、英語を英語のまま理解する力がつき、物語文の問題でもしっかりついていけるリスニング力がついていきます。並行して、整理した語句を記憶しましょう。これだけやれば、英検突破のためのリスニング力は必ずつきます。頑張りましょう。