最強の英文法習得法とは?
2018/01/24
英語が苦手という人の中でも、英文法、つまり英語の仕組みが良くわからないという方は大変多いものです。個人指導の授業で、生徒が関係代名詞のthatをさして、「僕は、このThis is the most interesting movie that I’ve ever seen.(これは僕が今まで見た中で一番面白い映画だ。)のthatがさっぱり分からないんです。」とのこと。よく話を聞いてみると、この生徒は関係代名詞全般がよくわからないとのことなので、いずれしっかり指導したいと思っています。
thatと言えば、様々な用法を持つ語です。文法が苦手な人にとっては、文中で使われているthatがどの用法なのかを知るのは、簡単ではないのでしょうね。思いつくままに、上の用法以外の、さまざまな用法のthatを含む例文を挙げててみましょう。
①That’s my bag. (「あれは私のバッグです。」中1)
②Whose is that camera? (「あのカメラは誰のですか?」中1)
③That’s a good idea. (相手の言うことを受けて、「それはいい考えだ。」中学)
④I don’t know him that well. (「私は彼をそんなに良く知らない。」中学)
⑤I didn’t know that the actress got married recently.(「私はその女優が最近結婚したことを知らなかった。」中2)
⑥I was so busy that I couldn’t call you last night. Sorry! (「昨夜はとても忙しくて君に電話できなかった。ごめん。」中3)
⑦I got up early so that I could not miss the bus. (「バスに乗り遅れないように、早く起きたんだ。」高校)
それにしてもthatだけでもこんなにあり、英語が得意でない生徒にとっては、ごちゃごちゃになって悲しいでしょうね。英語に上達するには、それぞれのthatの用法を正確に理解し、使いこなせるようにならなければなりません。そのためには、教師は未習の用法のthatが出てくる度に、例文を幾つも提示して、様々な角度からじっくり指導する必要があります。
今回は、文法指導の例として、⑥のso ~ that …..の文型をアカデミーではどう学ぶかについてお話しします。so ~ that …は中3で学ぶ文型で、会話でも書き言葉でも英語では頻繁に出て来る形です。一般的な授業では、教師は教科書中での文を使ってポイントを説明し生徒に訳させ、その後いくつか例文を訳させ、今度は英文を作らせる、のように学習が進んでいくのでしょう。
第1段階 アカデミーでは、教師は、ジェスチャーを交えながら、生徒が分かる英語で“I’m very, very tired now. I can’t walk.”(今、とても疲れているんだ。歩けない)と言います。次に、 “I’m so tired that I can’t walk.”(とても疲れていて歩けないよ。)と言うと、生徒は文全体の意味をそれとなく把握します。続いて生徒に向かい、 “You are very young. You can’t drink beer, right?(君はとても若いね。ビールは飲めないよね、そうでしょう)と言い、それを言い換えた文にして “You are so young that you can’t drink beer.”(君はとても若いからビールは飲めないよ。=ビールが飲める年齢に達していない)と言ってあげると理解は更に進みます。更に、教師と生徒の対話は次のように続いて行きます。
教師:“Is your father so young that he can’t drink beer?”(君のお父さんはとても若くてビールが飲めないのかな?)
生徒: “No, he isn’t. He isn’t so young that he can’t drink beer.”(いいや、ビールが飲めないほど若いということはないよ。)
教師: “Are you so young that you can’t drink coffee?”(君は、若くてコーヒーは飲めないのかな?)
生徒: “No, I’m not. I’m not so young that I can’t drink coffee.”(そんなことはないね。若くてコーヒーが飲めないということはない。)
教師: “Are you sleepy now?”(今眠いかい?)
生徒: “Yes, I am.” (はい、眠いです。)
教師: “Are you so sleepy that you can’t study? (勉強できないほど眠いのかな?)
生徒: “I’m sleepy, but I’m not so sleepy that I can’t study.” (眠いけど、眠くて勉強できないほどではないね。)
日本語による説明も加えつつも、生徒は主に上のような英語のやり取りの中で、so ~ that …の仕組みを把握していきます。
第2段階 次はso ~ that….を含むアカデミーの開発のダイアログ(対話)学習です。so ~ that…を扱うダイアログでは、留学を翌日に控えた姉とその弟が話をしている設定になっています。弟の”Are you still awake, Mary?”(まだ眠っていないの、メアリ)という問いかけに、姉が “Yes, I’m so excited that I can’t go to sleep.”(そうなの、興奮してしまって眠りにつけないのよ。)と答え、会話が進んでいきます。生徒は、生き生きした場面でso ~ that…の理解を更に深めます。このダイアログ学習では、会話に含まれる英文を、反復練習を通じてインプトします。教材にはso ~ that…を練習するための文型練習がついていて、口をこれでもかと動かしながら、so ~ that…を含む英文を滑らかに言えるようトレーニングを重ねます。
第3段階 仕上げは、アカデミーのメインの文法教材である、「中3 文法と英作文トレーニング」での学習です。so ~ that…の単元で、英文を訳す問題、言い換え問題、並べ替え問題のようないわゆる文法問題の後には、英作文問題が待っています。生徒は正しい英文が書けるようにまで、マンツーマンの指導を受けます。最後は、英作文問題を正しく速く言えるようにするトレーニングで、一定のタイムで言えると初めて合格となるテストを行い、so ~ that …の学習が終了します。
文法は、説明を聞き多少の練習問題をやる程度で身に着くものではありません。その時は分かったつもりでいても、やがて忘れてしまいます。文法を、英語を読んだり書いたり、話したりする時にしっかり役立てるように学ぶには、耳と口を十分使い、たくさんの生きた英文に触れ、徹底した練習を通して深く学んでいく必要があります。
(終わり)
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