アカデミー発音習得法とは？

2.  TPR(Total Physical Response)

小学高学年の授業では、TPR教授

による学習を行います。この方法では、例えば、先生が　“Raise your hands.  Put your right hand down.  Now put your left hand down.”(両手を上げて。右手を下げて。今度は左手を下げて。)と言い、生徒はその動作をします。生徒は、着実に動作できるようになるまで何度か英文を聞くことになりますが、その間に生徒の頭の中に、英語の意味と音のイメージが頭に刻まれます。しっかり英語の音が頭にできて初めて発音の練習を開始するために、より英語らしい発音、リズム、イントネーションが身に着くのです。

3.   先生との英語のやり取り

アカデミーでは、先生と英語のやりと

りをしながら、文法上のポイントを学んでいきます。先生が自分の鉛筆を指し、Is this your pencil? と尋ね、生徒AはNo, it isn’t. It isn’t my pencil.と答え、生徒Bが生徒CにIs that your pencil？とたずねます。自然な発音では「イズ　ザッチュア　ペンスィル」のようになりますが、生徒はmy やyourのポイントを身につけるだけでなく、何度も耳で聞くことで自然に英語らしい音になじむことができます。

4.   ダイアログ学習

３～４か月のフォニクス学習を終えるころには、生徒は読み書きできる単語がおそらく２～３００ほどになります。これで英文を音読したり、書いたりする準備が整ったことになります。アカデミーでは、この時点で、短い対話＝ダイアログの学習が始まります。ダイアログ学習では、その課に出てくる新出語の発音練習をした後に、外国人による英語のやり取りを、スピーカーを通して何度か聞き、英文を見ることなく耳で理解することに努めます。この過程で、生徒の皆さんは英語らしい音、リズム、メロディーを耳に染み込ませることになります。

　　内容が理解できたら、音声と一緒に英文を発音し、一通り音読できるようになったら、音声を聞き書き取る（ディクテーション）練習を行います。正しく書き取る為には、英文をしっかり聞く必要がありますから、この学習も発音の習得につながります。次に、英文を見ずに録音と同時に発音するトレーニング＝シャドーイング練習を重ねます。この練習により、特に英語らしいリズムとイントネーションが身についていきます。

　　アカデミーの授業、具体的にはフォニクス、TPR、会話的手法でのポイント学習、ダイアログ学習を、発音トレーニングという観点から見てみますと、随所に英語らしい発音を身につけるための活動が含まれていることがわかります。皆さんの文法力、リスニング力、スピーキング力の向上につながるばかりでなく、発音力の向上に大いに役立つことをお分かり頂けたことと思います。それぞれのトレーニングにしっかり取り組み、英語力をどこまでも伸ばして下さいね。